ども。自作LLCコンバータを設計中のものです。タイトル通りの報告です。
やっぱり素人はパクることからやった方がてっとり早いです。TIのコントローラーICのUCC25600のレファレンスデザインがメーカーから提供されているので、それを弄りました。
UCC25600のTIのサイトはこちらです。
TIのデザインソフトTINA TIのインストール方法は過去記事を参照ください。
↓Reference Designをダウンロードしてみます。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/01/image-74-1024x500.png)
ダウンロードしたファイルをTINA-TIで開いてみます。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/01/image-75-1024x414.png)
もうこの時点でできた感がすごいですね。
作りたい仕様はこんな感じ
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/02/image-5.png)
AC電源から12V/5Aの出力を作る電源って感じです。
トランス部分を変更する
過去記事で計算したLLC定数を反映させます。
励磁インダクタンス | 150uH |
漏れインダクタンス | 55uH |
発振コンデンサ | 47nF |
2次巻き線比 | 7.5 |
2次側インダクタンス | 2.67u |
回路図を以下に書き換えました。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/02/image-3.png)
負荷の抵抗値を変更する
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/02/image-4.png)
出力電圧が12Vなので5Aになるように抵抗値を2.4Ωに変更しました。
RT端子接続抵抗を変更する
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/02/image-6.png)
ここの抵抗で最小のスイッチング周波数を決定しているようです。
データシートに以下の通り記載してあります。
![Figure 20. UCC25600 Maxi mum h r nititg RT itmg Maximum and Minimum Frequency Setting for UCC25600](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/02/image-7.png)
![The frequency limiting resistor can be calculated based on following equations. 6 ns — 150ns 6ns min ¯ — 150ns = 2.5V — + _ RI R2](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/02/image-8.png)
スイッチング周波数は以下のグラフの通り60kHz~100kHzくらいで使用予定なので、それ以上をリミットに設定しておきます。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/02/image-11-1024x633.png)
シミュレーション結果
まず入力電圧min90Vでやってみます。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/02/image-13-1024x381.png)
Vout=12Vが出ていて、fsw=1/15u=66.6kHzで動作しておりオッケーかなと。
次に入力電圧max180Vでやってみます。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/02/image-14-1024x355.png)
Vout=12Vが出ていて、fsw=1/10u=100kHzで動作しており設計通りなのでオッケーです。
えー終わりです。何かの参考になれば幸いです。