LTspiceでツェナーダイオード1N4742Aを使って100V->12V生成回路を作る

ども。今日はLTspiceでDC100VからDC12Vを生成する回路を作りたいと思います。

・家庭用コンセントからAC100V->DCに直したけど、手軽に降圧したい。

・出来るだけ簡単に、電力もちょっとでいい。

という方にツェナーダイオードを使った12V電源の作り方を解説します。何かの参考になれば幸いです。

ちなみに実回路で全波整流回路を組んで動作確認した結果は以下に記載していますので、良かったら見てみて下さい。

今回、作成する回路はとても簡単でツェナーダイオードを使おうと思っています。

ツェナーダイオードは電圧かけると一定の電圧にクランプされるダイオードです。

品番は1N4742Aを使用します。Amazonにもある程入手性がよいです。

千石電商にも売ってました。共立エレショップにも。

1N4742AをLTspiceで使えるようにして、実際に回路に組んで動作確認をしてみます。

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1N4742AのLTspiceに追加する

まずspiceモデルを作成します。こちらにアクセスします。アクセス先の以下の1N4742Aと書いてある箇所をコピーします。

そしてメモ帳にペーストして、”1N4742A.sub”というファイルにして、LTspiceXVII/lib/subの下に保存します。

LTspiceを起動してOPENから先ほどの”1N4742A.sub”を開きます。

「.SUBCKT」の箇所で右クリックして、Create Symbolをクリックします。

するとsymbolのエディター画面が出てくるので、いい感じに絵を描いてツェナーダイオードっぽくしました。

これで保存して、1N4742AをLTspiceに追加する作業は終わりです。

1N4742Aの動作確認

続いて動作確認してみましょう。

はい。V1を0~200VにSWEEPしたときのツェナーダイオードを上のところ(V_12)の電圧をモニターしています。

きちんと12Vに固定されています。問題ありません。

このV_12ラインを電源として回路を組んでいけばよいですが、どれくらい電流が引けるのでしょうか?

見てみます。

横軸がI1の電流値です。0~500mAまで引っ張っています。表示しているのはV_12の電圧値です。

だいたい250mAまで引けていますね。この500Ωを少し小さくするともうちょっと電流を引けるけど、まぁ十分かなって感じですね。

逆に電流を絞りたいときはR1の抵抗値をあげればよいです。

↑試しにR1=1kΩにしました。大体125mA以上で電圧がへたってきていますね。

まぁこれでも良いですかね。

まとめ

本日は手軽に12Vを作る方法としてツェナーダイオードを使用する方法を紹介しました。

少しの電力で定電圧が欲しい時は十分ですかね。

はい。以上です。最後までお読みいただきありがとうございます。