みなさま、お疲れ様です。
本記事では「ツイストペアケーブル」がなぜノイズに良いのか?を解説します。
こんなのですね↓
実験用のケーブルでこんなのあるけど、なんでこんなことしてるの?
と疑問の方の参考になれば幸いです。
では、はじめます。
【結論】磁束も電流もツイストペアにすると打ち消し合うから
先に結論です。
ツイストペアケーブルにすると以下の2点の理由からノイズに良くなります。
- ケーブルに流れる電流で生じる磁束が隣同士で打ち消される。
- 外部からの磁束で生じる電流が隣同士で打ち消される。
はて?って感じですかね?簡単です。
順番に解説します。
ケーブルに流れる電流で発生する磁束が打ち消される
ケーブルに電流が流れると右ねじの法則で磁束が発生します。
ツイストペアにしていないケーブルでは以下のように磁束が生じます。
これをツイストペアにすると以下のようなります。
これを見ると、隣の穴同士で磁束の向きが逆になってます。
隣同士の磁束が弱め合う方向に働く(=打ち消し合う)ため、ノイズに良くなります。
外部磁束で生じる電流が打ち消される
外部からケーブルを磁束が貫いている状態を考えます。
そうするとケーブルには以下のように磁束がかかっていることになります。
ということは、右ねじの法則で電流が発生します。
これを見ると、電流も隣同士で逆向きです。
これで電流が打ち消されるため、ツイストペアケーブルは外部からの影響にも強いとなります。
まとめ
ツイストペアケーブルがなぜノイズに強いのか?を解説しました。
- ケーブルの電流で発生する磁束は隣同士で打ち消される。
- 外部からの磁束で発生する電流は隣同士で打ち消す。
なので、自分が出すノイズも小さいし、外部の影響にも強いとなります。
はい、本記事は以上となります。誰かの参考になれば幸いです。最後までお読み頂きありがとうございました。