【電気回路】サイリスタによる突入電流防止回路について【Active Inrush Current Limiter】

みなさま、お疲れ様です。

最近こちらのページサイリスタを使って突入電流防止回路を作れる。ってのを見ました。

例えばトーテムポールPFCの回路図だとこうです↓。

トーテムポールPFCでサイリスタを使っている回路
(回路シミュレータをお絵かきだけに使ってるの何か虚しい。)

え??なんで、これで突入電流防止できるの???

と疑問に思ったので、同じように思った方のお悩み解決になればと思い本記事をしたためます。

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そもそもサイリスタがどう動くのか?

サイリスタは以下の2パターンで動作します。

①順バイアスのとき
ゲート電圧を入れられるとONする。そしてゲート電圧が無くなってもそれを維持する。

②逆バイアスのとき
ONしない。

図にすると以下のイメージです。

サイリスタの動作イメージ図

「ふーん。」って感じですかね。それじゃ次です。

この回路で突入電流防止できる原理の説明

まず、どうやって突入電流が流れるか?について解説します。

普通のダイオード整流では以下のようなAC入力が突っ込まれるとバス側のコンデンサに向かって突入電流が流れます。

赤線:正の半サイクルの電流経路
青線:負の半サイクルの電流経路
突入電流が流れるイメージ

何も制御していないと、空っぽのコンデンサに電圧がかかって、大電流が流れます。当然ですね。

さて、サイリスタではどのようにするのか?図で見せられたら一撃で理解できるかと思いますが、

サイリスタの突入電流防止回路の動作イメージ図

こんな感じで、入力AC電圧に合わせて少しずつサイリスタのON信号をずらして、バス電圧をちょっとずつ上げていけば突入電流を防止することが出来ます。

は~賢いですよねぇ。これで突入電流防止の受動素子が不要になるってことですね。

はいこれで本記事は終わります。最後までお読みいただきありがとうございました!!!

参考資料

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