LM393をLTspiceに追加して、PWMコンパレータをシミュレーションをする

DCDCコンバータの構成部品にPWMコンパレータがあります。今回は定番のLM393を使用してPWMコンパレータをLTspice上で作成してみます。

・LM393をLTspiceでシミュレーションする方法を知りたい

・PWMコンパレータをディスクリート部品で作りたい。

上記の悩みのある方の参考になれば幸いです。

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LTspiceにLM393のモデルを追加する

TIのページにアクセスします。

ダウンロードをクリックします。

LTspiceのsubフォルダに保存します。

ダウンロードファイルLM393.5_1をLM393.subに名前を変える。

LTspiceでLM393.subを開きます。

.SUBCKT LM393のところで右クリックして、create_symbolを選択します。

Pin Tableを選びPinの名前を編集します。自分が分かればよいです。

右の図の赤枠がピンの役割を示しています。

お好みですが、コンパレータっぽく△を描いて保存して終了です。

PWM波形生成回路を作る

作成した回路は以下です。

コンパレータの+入力(INP)にはノコギリ波形を入力します。(DCDCのスイッチング周波数のノコギリ波形です。)

コンパレータの-入力(INN)には固定電圧を入力します。

動作イメージ↓

VCとSLOPEがクロスしたらRSFFのリセット入力がHighになる回路です。そのためRSFFの出力のPWM波形が図のようになるイメージです。

VCの電圧が変化することによってPWM波形のDUTYが変化するみたいな動作が期待値です。

はい結果の波形↓です。

シミュレーションの全体波形

VC電圧を0->5Vにsweep。

ピンク:PWM電圧波形

青:コンパレータ出力電圧

緑:SLOPE電圧波形

赤:VC電圧波形

VCが小さい時の拡大波形。

DUTYが細くなる。

ピンク:PWM電圧波形

青:コンパレータ出力電圧

緑:SLOPE電圧波形

赤:VC電圧波形

VCが大きい時の拡大波形。

DUTYが太くなる。

ピンク:PWM電圧波形

青:コンパレータ出力電圧

緑:SLOPE電圧波形

赤:VC電圧波形

オッケーです。今日は以上です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

この回路を使ってフォワードコンバータを設計したので、そちらの記事も良かったら見てみて下さい。