【電気回路基礎】プルアップ抵抗、プルダウン抵抗とは

回路に何となく付いている数100kΩや数MΩの抵抗。なんじゃこりゃ?と思ったことはありませんか?

こんなやつです↓。

これらは電源側に接続されていたら「プルアップ抵抗」

GND側に接続されていたら「プルダウン抵抗」と言います。

本記事ではこのプルアップ抵抗、プルダウン抵抗って何か?について解説します。

結論を先に言ってしまえば

・プルアップ抵抗、プルダウン抵抗は回路の浮いているところの電圧を固定するためにいれる。

です。何かお悩みの方に参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

プルアップ、プルダウンの原理

まず、こちらの回路見て下さい。

抵抗の右のところの電圧はわかりますか?

正解は電源電圧と同じ5Vです。

回路の先がどこにも繋がっていない状態(回路が浮いている)なので、電流は流れません。だから電圧ドロップも起こりようがなく、電圧は電源と同じになります。

電源がGNDでも同じです。抵抗の右のところの電圧は0Vになります。

これが浮いているところの電圧を固定しているという行為になります。

プルアップ抵抗、プルダウン抵抗の意味

回路の意味を考えるときはその回路がなかったときのことを考えたらいいです。

例えば、こんな回路があったとします↓。

Vgateノードをプルダウンしていますね。これがなかったときどうなるでしょうか?

「は?A3のNOT回路がH/Lを出力してくれるんじゃねぇの?」

それはその通りです。では回路が動いていないときはどうでしょうか?

「え~と、、、わからん。」

正解です。わからないんです。

もしここの電圧がフラフラしてU9のNMOSが駆動する電圧に浮いちゃったら回路OFFなのに勝手に動くなんてことがあるかもしれません。そうなると怖いですね。

だからわかるようにしましょうよ。っていうのがプルアップ抵抗、プルダウン抵抗の意味になります。

ここのプルダウン抵抗は回路OFF時にゲート電圧を0Vに固定するための抵抗となります。

回路を作っているときはついつい回路ON時の動作に気をとられがちですが、OFF時にはどうなるか?という視点を持って回路を考えましょう。

はい。以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。