突然ですが、昇圧型の単相PFCコンバータ話をさせて下さい。
Duty-出力コイル電流ILの伝達関数は以下の通りなのですが、
$$\small{
G_{id}(s)=\frac{1+\frac{RC}{2}s}{1+\frac{L}{Ro(1-D)^2}s+\frac{LC}{(1-D)^2}s^2}
}$$
この式にはDutyが含まれています。Duty=(Vout-Vin)/Voutで決まるのですが、今回のPFCコンバータの入力はAC電圧です。50Hz or 60Hzでふらふらしてます。つまり
時々刻々と伝達関数が変わっちゃうじゃん!!!!そんなんどう制御したらいいの!?
ってなります。でも高周波領域において、このDutyの変動に対する影響は考慮する必要がないそうです。
なんじゃそれ?ほんとかよ?まぁ式に含まれるDuty成分は(1-D)^2とだいぶ薄まってそうな雰囲気はしていますが、ほんとかよ?
を検討する記事になります。
同じ疑問を思った方の参考になれば幸いです。
入力電圧Vinを振りながらボード線図を描いてみる
手っ取り早くシミュレータで計算してみりゃいいんですね。
まずPspice for TIで伝達関数を描いて
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2022/09/2022-09-07_23h02_55.webp)
まずはTypcal条件でボード線図を描いてみます。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2022/09/2022-09-07_23h05_03.webp)
そして、Vin=25V~125Vまで試しに振って見ましょう。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2022/09/2022-09-07_23h06_01.webp)
結果が以下です。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2022/09/2022-09-07_23h07_35.webp)
まぁ、、、あ~んまり変化はしてないのかな。。。影響はまぁすくないのかな。。。
え~っと、、、以上です!