【トランス】センタータップの利点

絶縁DCDCコンバータの2次側はセンタータップ方式のトランスがよく使用されています。

この記事では、その利点に焦点を当て、通常のトランスとの比較からなぜ一般的に使われているかについて解説します。

スポンサーリンク

結論:2次側の整流ダイオードの数が減る!

通常のトランスには出力側に2つの端子があり、これが一般的な構造です。

一方で、センタータップ方式のトランスは、端子が3つあります。

センタータップトランス

通常のトランスを絶縁DCDCに使用する場合、以下のように全波整流に必要なダイオードが4つ必要になります。

通常トランスを使ったLLCコンバータ
2次側に整流のために4つダイオードを使用している。

しかし、センタータップ方式を用いると、以下のようにダイオードの数が2つ減ります。

センタータップトランスを使ったLLCコンバータ
2次側の整流に2つダイオードを使用している。

この差は効率向上に繋がり、電力の損失を抑えることができます。

要するに、センタータップ方式のトランスは、ダイオードの数を減らすことで効率向上を実現しています。

はい、以上になります。

誰かの参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!!!