2023/5/14追記
以下で記載している内容は間違ってます。具体的に何が間違えているかは以下に記載しておきます。
以下、戯言です。いつか消すかもですが、とりあえずそのまま残しておきます。
みなさま、お疲れ様です。
本日はバイポーラSPWM制御の昇圧PWM整流器の動作原理を解説してみようと思います。インバーターの逆方向ですね。
バイポーラSPWM制御の昇圧型PWM整流器がどう動いているのか分からない!
インバーターのSPWMの解説はやたらネットにあるのに、何で逆方向の解説はないんだ!!
と悩みを持たれている方の参考になれば幸いです。
まず回路図はこんな形をしています↓。
ちなみにトーテムポール型ブリッジレスPFCの動作原理はこちらの記事で解説しているので、良かったら読んでみて下さい。
【結論】Q1&Q4とQ2&Q3を交互にON/OFFする
バイポーラSPWM制御インバーターと同じようにQ1&Q4とQ2&Q3を交互にON/OFFします。昇圧DCDCの充電と放電を繰り返して、出力電圧を昇圧しつつ、一定に制御します。
このQ1~Q4が高速で切り替わり、充電/放電を繰り返します。一周期のAC入力電圧に対して、充電時間を調整することで出力電圧を一定にしつつ、入力電流を入力電圧に合わせて、力率を改善することが出来ます。
各動作モードと電流経路
動作モードはスイッチのオンオフ状態に応じて、以下の4つのモードに分けられます。
モード | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | OFF | ON | ON | OFF | 上側半波のときの充電 |
2 | ON | OFF | OFF | ON | 上側半波のときの放電 |
3 | ON | OFF | OFF | ON | 下側半波のときの充電 |
4 | OFF | ON | ON | OFF | 下側半波のときの放電 |
AC入力の上側半波のときにモード1,2。下側半波のときにモード3,4となります。
モード1 上側半波の充電時
モード1はQ2,3がオンしています。電源電圧は上側半波が印加されています。
電流経路は以下の通りです。
リアクトルに電源電圧が印加され、エネルギーをチャージします。
モード2 上側半波のときの放電
モード2では、Q1,4がオンします。電源電圧は継続して上側半波が印加されています。
電流経路は以下の通りです。
リアクトルに(Vac-Vdc)の電圧が印加されます。Vdc>Vacですが、リアクトル電流はすぐには方向を変えられないので、出力側に電流が流れます。
モード3 下側半波のときの充電
モード1の下側半波バージョンです。Q1,4がオンします。
電流経路は以下の通りです。
モード1と同様にリアクトルに電源電圧Vacを印加して、エネルギーをチャージしています。
モード4 下側半波のときの放電
モード2の下側半坡バージョンです。Q2,3がオンします。
電流経路は以下の通りです。
モード2と同様にリアクトルの電流が流れ続けようとする特性を利用して、出力側に電力を供給します。
VacからQ3を通って、Vdcだけ電圧降下して、Q2を通ってリアクトルとたどり着いたら、結局(Vac-Vout)の電圧がリアクトルにかかってます。
よくできてますねぇ。
SPWMのイメージを解説
SPWM(正弦波PWM)制御は以下の図の通り「AC入力電圧に応じて、充電時間を大きくしたり、小さくしたり」を実現する手段です。
具体的にはコンパレータにAC入力電圧と同位相の正弦波と三角波(搬送波と言います。)を入力して、これらを比較して、ゲート信号のH/Lを決めます。
コンパレータは+入力>-入力のときはHigh出力、-入力>+入力のときはHigh出力となります。
上図の通り、搬送波とAC入力電源と同位相の波形(m*sin(ωt))を比較することにより、いい感じに充電時間と放電時間を調整することが出来ます。
「いい感じ」とは入力電圧が小さい時は充電時間長め、入力電圧が大きい時は充電時間短め。という感じです。
見ての通り、msin(ωt)の”m”を大きくしたり小さくしたりすれば、充電時間を調整できます。充電時間を調整して出力電圧を大きくしたり、小さくしたり出来るってことですね。
はい、本記事は以上になります。
誰かの参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!!