ども。本日はTIのシャントレギュレータIC TL431をLTspiceでシミュレーションをしていきます。
将来的にはDCDCコンバータの誤差増幅器として使用したいです。
このTL431は電子工作でよく使われているようでネットにも記事が豊富です。
秋月電子のこちらでは15円で売ってます。経済的ですね。
本記事では
TL431をLTspiceでシミュレーションする具体的な手順を知りたい!!!
という方には何かしら参考になるかなと思います。
まずspiceモデルをダウンロードしよう
TIのこちらにアクセスします。
設計ツールとシミュレーションのダウンロードからspiceモデルを入手します。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/04/image-9-1024x298.png)
SL0J174.zipを解凍するとtl431というファイルがあります。メモ帳で開くとこんな感じ↓。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/04/image-10-1024x486.png)
TL431.subと名前を付けて、LTspiceのsubディレクトリの下に置きます。
デフォルトだとC:\Users\username\Documents\LTspiceXVII\lib\subですかね。
LTspiceでシンボルを作ろう
LTspiceを起動しTL431.subを開きます。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/04/image-12.png)
create symbolをクリックします。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/04/image-13.png)
自動生成されたシンボルをいい感じに編集します。
今回はピン名と形だけ整えました。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/04/image-14.png)
シミュレーションしてみよう
動作確認用のテスト回路を作りました。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/04/image-16-1024x853.png)
シミュレーション結果が以下です。
![](https://kakitamablog.com/wp-content/uploads/2021/04/image-17.png)
いいですね。2.5Vが出力されていてバンドギャップリファレンス回路のおわん型の温度特性が見えてます。
はい。以上です。何かの参考になれば幸いです。
この回路を使ってフォワードコンバータを設計しました。そちらの記事も良かったら見てみて下さい。