デシベルマイクロボルト (dBμV) とは？電圧との変換方法を解説！

みなさま、お疲れ様です。

ノイズやEMCを扱うときによく出てくる デシベルマイクロボルト (dBμV) ですが、最初は「これは何の単位？」「電圧とどう関係しているの？」と疑問に思うことがあるかもしれません。
本記事では、dBμV の基本概念と、電圧との変換方法についてわかりやすく解説します。

dBμV とは？

dBμV (デシベルマイクロボルト) は、電圧を対数スケールで表した単位で、基準値 1 μV に対する比をデシベル (dB) で表したもの です。

対数を使うことで、広範囲の電圧値をコンパクトな数値で表せるのが特徴です。
たとえば、1 μV (マイクロボルト) を基準にして、10 倍ごとに 20 dB ずつ増加します。

電圧 V [V] から dBμV への変換は、以下の式で求められます。

$$\small{
dBμV=20log⁡_{10}\left( \frac{V}{1μ} \right)
}$$

たとえば、1 mV (1000 μV) の場合、

$$\small{
dBμV=20log⁡_{10}(1000μ)=20×3=60[dBμV]
}$$

となります。

逆に、dBμV から電圧を求める場合は、

$$\small{
V=10^{ \left( \frac{dBμV}{20} \right) }×1μV
}$$

例えば、80 dBμV の場合、

$$\small{
V=10^{ \left( \frac{80}{20} \right) }×1μV=10^{ \left( 4 \right) }×1μV=10[mV]
}$$

となります。

頻繁に出てくるわけでもない値をまとめました。こういうものかと見て下さい。

ノイズやEMCの評価で頻繁に出てくる単位なので、この記事が参考になれば幸いです。